シマノスクエアミニベロ堺散走というイベントに参加してきました。

以前より参加したいと思っていたけどなかなかタイミングが合わずにようやく参加。今回は天気予報が安定せず直前までドキドキしましたが、当日は曇り~晴れ。お天気にも恵まれた1日を紹介します。

集合~出発:ミニベロを選びます

9時に堺市役所前広場集合。最寄り駅は、南海電鉄 高野線の堺東駅です。このイベントは、株式会社アキボウさんから、DAHONとTernのミニベロを貸し出ししてもらえるので、ミニベロ欲しいな、体験してみたいなと思っている方にも楽しめるイベントです。

今回の参加者は6名。女性4名、男性2名、そしてシマノスクエアのスタッフさん2名の合計8名で走りました。参加者の方は皆さん自転車に乗っている方のようでした。ちなみに私はDAHONのミニベロに乗っています。

好きなミニベロを選んで良いと言われたので、私が選んだのはこちらのミニベロ。ポイントは色です。堺と言えば『弱虫ペダル』の鳴子くんが子ども時代を過ごした場所。「目立ってなんぼやろ」ということで、鳴子くんと同じ赤色のミニベロをチョイス。

普段DAHONの14インチのミニベロに乗っているので非常に楽でした。径の大きさは正義ですね。もちろん、輪行、持ち運びには14インチの私のミニベロは最高のミニベロです。

注染体験と私の手ぬぐいの使い方

9時少し過ぎに出発して、最初の目的地、注染手ぬぐい工場株式会社ナカニさんへ向かいます。約7キロほどということでしたが、途中でシマノ本社前で写真撮影をしたり、交通ルールをしっかりと守り(二段階右左折も)この散走中ずっとかなりゆっくり速度だったので小1時間くらいかかったと思います。

ちなみにシマノは、自転車通勤手当が自動車通勤手当よりも良いとか、駐輪場完備の上、お風呂まであるそうです。素晴らしい。

工場に到着して早速、工場見学です。女性の注染職人さんの作業を拝見しました。ちなみにこちらの職人さんが乗っている自転車を聞いたところ、参加者の方お二人も乗っているブランドということで盛り上がっていました。私は聞いたことがないブランドだったのですが、同じブランドや自転車に乗っている嬉しさはよく分かる、と思いながら聞いていました。

ナカニさんは、にじゆら という手ぬぐいブランドをお持ちで、ここ何年もにじゆらさんの手ぬぐいを愛用しているので、散走イベントの私のメインはここです!にじゆらさんの店舗などでも注染体験を行っていますが、タイミングが合わず、今回すごく楽しみに来ました。

天気予報はコロコロと変わっていましたが、結局それなりに暑い1日で、にじゆらさんの工場に到着した時には「暑っ!」という感じでしたが、ハンカチ大にカットされた手ぬぐいを冷やしておいていただいたのを頂戴して、しばしその心地よい冷たい幸せとお心遣いに感謝しながら・・・

早速、注染体験開始です。泥のようなもので「土手」を築き、その中に色を入れて染み込ませます。

3人一組での共同作業です。手ぬぐい3枚ちょっとの長さをパタパタと折りたたんで、この大きさで染めていきます。

染め立ての手ぬぐい。柄はシマノスクエアさんの釣り道具やお魚の絵。釣りはしませんが、モチーフとしてのルアーは見るのが好きなので嬉しい柄です。

糊を洗い流します。

乾燥。

全て社長さんがしてくださいました。見えにくいのですが、社長さんが来ているシャツは手ぬぐいから作られたものです。素敵だったので、お聞きしたところ販売していたとのこと。私は知りませんでしたが、クラファンで販売されていたようです。

手ぬぐい好きをアピールしていたので、ちょっと長めの1枚は私がいただきました。通常の手ぬぐいより少し長めの工場でしか手に入らない1枚。とても嬉しかったです。

こちらの写真は家で洗った後の手ぬぐい。まずは部屋に飾っています。

ちなみに私は、手ぬぐいを集める派ではなく使う派なのですが、私の使い方をご紹介します。

1,お出かけ用(お出かけの時のハンカチ替わり、カゴバックなどの目隠し用に)1年くらい使用
2,1が少しくたびれてきたり、もっと使いたい手ぬぐいが出てきたときに、1は家用にします。
3,毎日洗濯しますが、いつも2枚の手ぬぐいを交互に使います。この使用頻度だと約半年~1年くらいでカビが出てきます。タオルと同じような期間です。漂白剤などでカビを落として使う方もいますが、私はこれで寿命と判断し掃除用に使用して処分します。

以前、手ぬぐいを使っていなかった時に手ぬぐいをいただいて、それを水切り籠の代わりに洗った食器を置く用として活用しています。ところがその手ぬぐいは何年経ってもカビが生えてこないので、人間の皮脂とか菌などの養分がカビの原因なんだなと思っています。手ぬぐい水切りは、毎日洗えるので衛生的かなと思っています。普通に洗濯機に洗ってもらっています。

そして、にじゆらさんは大阪のてぬぐい屋さんなので、大阪のお土産としても重宝しています。軽くてかさばらないし、絶対に使えるので、急なプレゼント用にストックもしています笑

日本手ぬぐいの日」というのがあるのをご存知ですか?2016年に、ナカニさんが制定した日。3月21日はコロナ前はイベントもあったようですが、知らずにまだ行けてないので、次のイベントには行きたいなと思っています。

生乾きの手ぬぐいを巻いて次の場所に向かいます。手ぬぐいが乾くのと、日焼け防止にちょうど良かったです。

輪行とお昼ご飯

手ぬぐいを巻いて、次は、阪堺電車の浜寺駅前駅に向かいます。ここは染色工場から20分くらい。輪行して電車で移動をしながら、次の目的地である 茶寮つぼ市製茶本舗 に向かいます。

駅前でミニベロを折り畳んで専用の輪行バックに収納していきますが、乗りやすい大きめ、重めの自転車の輪行はいつも乗っている14インチのミニベロよりもかなり大変で結局シマノの方に手伝ってもらいました。

茶寮つぼ市製茶本舗 は堺の町屋をリノベーションした建物。人気メニューの「お茶料理と茶粥の一期一会セット」が用意されていて、お茶とデザートが選べます。

到着がだいたい13時くらいになるので、念のために持って行っていたお菓子を途中で食べていました。お昼が遅めなので、必要な方はご自身でスナックを持っていくといいと思います。ここは注意。

お料理はこちら。女性にはちょうど良い量かもですが、男性にはちょっと物足りないかも。ちなみに若い頃だったらもう1セット食べたいという感じです。

抹茶好きなので、抹茶に抹茶アイスクリームで抹茶尽くしで。

古い建物を観るのが好きなので、いろいろと拝見させてもらいました。300年近く前の建物ということですが、よく残っていて、素敵にリノベされていて落ち着いた良い空間でした。

茶釜で湯を沸かしていたのがいいなあと思ったのですが、使っているのは炭ではなくIH。これは驚きました。店舗にはお茶の製品の販売もあったりで、早めに食べ終わったこともあって店内をうろうろしている時にいろいろと見学していました。古い建物やお茶好きの方に特におすすめです。

包丁研ぎは想像以上に楽しい!

ご飯を食べ終わって、10分ほどで、堺打刃物 馬場刃物製作所 さんへ。専用砥石を使って包丁研ぎを体験しました。自分の包丁を持ってきて良いとのことでしたので1本持参しました。

包丁研ぎはせっかくなのでと思って、家からステンレスのペティナイフを持っていきましたが、この体験は包丁を持参するのがおすすめ。

包丁研ぎは日本しかない職業ということだったので、英訳を尋ねたらsharpen a knifeでいいとのことだったので、翌日のオンライン英会話で早速包丁研ぎをしてきたよと伝えました。言葉だけじゃや伝わりにくいと思ったので画像を見てもらいつつ。

意外にも研ぎがかなり楽しかったです。

包丁研ぎについて知識がなかったので、イベント前に本を読みましたが、まあこれは自分ではやらないなと思ってたのですが、体験が終わるころには砥石が欲しくなっていました。墨をするような感じで無心で研ぐ時間がすごく楽しかった。実際に体験してみると変わるものですね。

職人さんごっごができる看板。

ちなみにパン切りナイフのようなギザギザした刃は砥げないとのことでしたのでご注意ください。お店にはたくさんの包丁があって観るのも楽しい。クジラ用、マグロ用など見たこともないような専用の包丁も楽しく拝見しました。

シマノ自転車博物館

最終目的地の シマノ自転車博物館 まで刃物屋さんから15分ほど。2022年3月下旬にオープンしたばかりのこの博物館は、自転車の原型となる乗り物から最新の自転車まで数多くの自転車が展示されていて、自転車の歴史を見学できます。

せっかくなのでシマノの歴史も知っておこうと本を読んでから行きます。

こちらは、非売品の本です。上記の本も2003年出版なので、どちらも図書館で借りました。

博物館でも展示されている自転車もあり、自転車の歴史も書かれているので、予習にちょうど良かったです。

この本で、夏目漱石が留学中に書いた「自転車日記」のことを知り、青空文庫で読みました。漱石の英国留学は辛いことばかりのイメージでしたが、これは自転車を通して、英国の友人、知人と楽しんでいる様子が伝わってきて、楽しいこともあって良かったなあと笑他人事ながらちょっと嬉しかったです。

博物館は今年できたということで、綺麗でおしゃれなのですが、参加者のお一人が看板が見つけにくいと仰っていましたが、確かに分かりにくいです。建物の中に見える昔の自転車で博物館と分かるのですが、看板はこのオシャレなの一つだけ。建物入り口にもあってもいいのかなと思います。

中もオシャレ。この美しさは余白にもよると思いますが、お聞きしたところ、すでに保管庫はいっぱいらしく、自転車はそれなりに大きいので、保管も大変です。

菊の御紋付きの自転車。現在の上皇上皇后両陛下ご結婚の際の贈り物だそうです。皇居内で乗られていたのでしょうか。

これがデュラエース。何がどうすごいのか分からないのですが、とりあえず写真だけ。パーツ好きの方にはすごく楽しい空間だと思います。

博物館グッズ自体は少ないのですが、にじゆらさんとのコラボ自転車手ぬぐいはどれも素敵でかなり迷いましたが、自転車の歴史が描かれている1枚を選び、さらに絵葉書も。このイラストも素敵。受付の方も親切でかつ、お互い手ぬぐい好きということで手ぬぐいについておしゃべりしていました。注染のこともよくご存知で、このイベントをおすすめしましたが、シマノのスタッフさんは果たして参加できるのでしょうか?できたらいいなと思っています。買い物もしやすかったですが、16時半閉館だったので、このスケジュールだとちょっと早かったかな。

自転車を貸してくれたアキボウさんからお土産をいただきました。お土産はいただけることが嬉しい。

ちょうど自分の乗っている自転車について疑問があったので質問させてもらいました。

解散は17時ぐらい。自転車博物館と最寄り駅の堺東駅は徒歩10分程度。1日遊んでくたくたになりましたが、とても楽しかったです。参加できて良かった。すごく人気の企画ですぐに募集が締め切られるので、シマノスクエアのサイトを要チェックです。参加費5000円という、ものすごくお得なイベントです。

他にもいろいろなイベントを企画中とのことだったので、私も定期的にチェックしようと思っています。コロナになってからイベントはないものと思い込んでサイトを確認していなかったのですが、いろいろと行われていました。これからまた参加させてもらいたいと思っています。